PET(ペット)検査とは
Positron(陽電子) Emission(放出) Tomography(断層像)の略で、放射線を出す薬剤(放射性薬剤)を用いる核医学検査の一つです。放射性薬剤を注射し、放出される放射線を特殊なカメラでとらえて画像化します。PETの放射性薬剤は主にがん細胞に多く集まるので、体内のがん細胞を発見する手がかりとなります。
PET-CTとは、PETとCTの画像を同時に撮影できる機器で、一度の撮影でほぼ全身のPET画像とCT画像を得ることができます。PET(病気の活動状態)とCT(病気の形や大きさ、位置)の画像を組み合わせることでより精度の高い診断が可能となります。
検査の流れ
・更衣・問診 ―― 身長・体重・血糖値の測定や問診を行います
・注射 ――――― 放射性薬剤を腕の静脈に注射します
・安静 ――――― 1時間程度身体を動かさず安静にして頂きます
・撮影 ――――― 台に仰向けになり撮影を行います
・待機 ――――― 再び安静にして頂きます
・(撮影)―――― 必要に応じて追加撮影を行う場合があります
・終了
検査を受ける際の注意点
・検査日の数日前から激しい運動を控えてください
・検査前5~6時間は水以外のものは口にしないでください
・糖尿病の方など空腹時の血糖値が150~200mg/dlを超える方、妊娠中もしくは妊娠の
可能性のある方、閉所恐怖症の方は検査できない場合がありますので事前にご相談くだ
さい
・[CT検査]の注意点にもお気を付けください
<更衣について>
・撮影部位にボタンやホックなどの金属があると画像に影響を与えることがありますので、
必要に応じて更衣をして頂きます。
<検査中の注意>
・検査時間は通常2時間~4時間程度です
・撮影は1回が30分程度です、体を動かさないようにしてください
・必要に応じて体を固定させて頂く場合があります
<造影検査を受ける方へ>
CT撮影の際に造影検査を行う場合があります。
詳しくは[CT検査]をご覧ください。
検査を受けた後に
検査に用いた放射性薬剤は体内からなくなるまで、まる1日程度かかります。そのため検査から1日間は以下の注意が必要です。
・妊娠されている方や乳幼児への接触を控えてください
・薬剤は尿として排泄されますので、トイレの後はよく手を洗うよう心掛けてください。
その他、食事や運動などは普段の生活を送って頂いて構いません。