マンモグラフィ検査とは
乳房のX線撮影のことで、触診ではわからない乳がんや自覚症状のない乳がんなどの早期発見に有効な検査です。専用のマンモグラフィ撮影装置を使って撮影をします。検査では乳房を薄く圧迫してから撮影をします。圧迫する時は多少の痛みを伴いますが、薄くすることで乳腺の重なりがなくなり、少ないX線量で撮影することができます。また乳がんの発見率もあがります。
実際のマンモグラフィの写真は下のようなものです。矢印の部分に病気があります。
<検査を受ける際の被ばくについて>
撮影は乳房だけの部分的なものなので、全身への影響はありません。しかし、胎児はX線に対する感受性が高いため、妊娠されている方やその可能性のある方は事前にお知らせください。
<検査の方法について>
基本的に立って撮影を行います。検査時間は10分から20分程度です。
片側ずつ乳房を圧迫板で押さえて撮影します。写真を確認してより詳しく撮影する必要がある場合は拡大した写真を撮影する場合もあります。
<更衣について>
マンモグラフィ撮影では乳房の柔らかい組織を撮影するので、洋服も写真に写ってしまうため、検査時に上半身は脱いで頂くか、専用の検査着に着替えて頂きます。
また制汗剤などのパウダーも写真に写ってしまい乳がんと間違ってしまう恐れがありますので、撮影前によく拭き取って頂きます。
<検査の注意点>
ホルモンの関係で乳腺が張っていると撮影時の痛みは強くなります。乳腺の張らない時期(月経開始から1週間後から10日後)の検査をおすすめします。また、力が入っていると乳房をうまく圧迫できず、痛みも強くなります。力を入れずにリラックスして検査を受けてください。
ご不明な点につきましては、ご遠慮なくスタッフにお尋ねください。